国宝犬山城の歴史・城主・住所
愛知県犬山市のシンボルになっているのが、犬山城です。
日本に5つある国宝のお城のひとつでり、見た目も美しいため、犬山を訪れたら絶対に観たい観光スポットです。
そんな犬山城の基本情報をわかりやすく解説いたします。
犬山城の魅力
犬山城は、日本最古の木造天守閣を持つお城であり、姫路城(兵庫県)、松本城(長野県)、彦根城(滋賀県)、松江城(島根県)と同じく国宝に指定されています。
愛知県北部の小高い丘の上に建てられた平山城であり、木曽川を挟んで、対岸には岐阜県が広がっていますが、犬山城自体は天守の高さ19メートルと、かなり小さなお城です。
しかし、離れた場所から見ると、山の上に悠然と佇む犬山城と木曽川の景色が素晴らしく、その景色は一見の価値ありです。
もちろん、犬山城の天守閣からも広大な濃尾平野を一望でき、北には金華山の上に建つ岐阜城、南には小牧山の上に建つ小牧城を眺めることができます。
視力の良い方は、探してみてください。
本来ならば、小牧城の向こうに名古屋城も見えるはずですが、今は建物で見ることはできません。
代わりに、名古屋駅の高層ビル群を見ることができます。
犬山城の歴史
1469年、応仁の乱の真っただ中、織田広近が砦を造ったことに始まります。
1537年、その砦を、織田信長の叔父・織田信康が改修し、犬山城を建てました。
織田信康が、美濃の斎藤道三との戦いで討たれると、その子である織田信清が城主となりますが、信清は織田信長に反抗したため、攻められて甲斐に逃れることになります。
その後、犬山城は、数々の城主の手に渡りました。
その理由は立地であり、見晴らしが良い丘の上に建てられたので、強敵の襲来をいち早く察知し、無理をせず、すぐに白旗を振って降伏していたからです。
それ故に、城主が頻繁に変わり、さらに、小さなお城にもかかわらず、現在も当時の天守閣を維持しています。
犬山城の城主
複数の武将が城主となった犬山城ですが、元和3年に犬山藩初代藩主・成瀬正成が城主となり、それ以降、成瀬家が城主を継ぎました。
そして、1891年の濃尾地震で天守の付櫓(つけやぐら)が壊れると、1895年、修復を条件に、9代藩主・成瀬正肥(なるせまさみつ)に無償で譲渡されます。
これにより、犬山城は、日本で唯一の個人所有のお城となりました。
しかし、管理費用や相続税で、今後の維持が難しくなったため、2004年、城主であった成瀬淳子さんが『公益財団法人 犬山城白帝文庫』を設立し、犬山城や文化財はここに移管され、現在は、個人所有ではなくなっています。
犬山城の住所・電話番号・営業時間・定休日
犬山城の住所や営業時間などの情報は、次のとおりです。
犬山を旅行する際は、営業時間と定休日に気を付けてください。
名称 | 犬山城(いぬやまじょう) |
---|---|
別名 | 白帝城(はくていじょう) |
住所 | 愛知県犬山市犬山北古券65-2 |
電話番号 | 0568-61-1711(犬山城管理事務所) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 12月29日~12月31日 |
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